カナダでの開催

海外でよさこい祭りを開く経緯

よさこい祭りは、1954年、戦後の不景気からの復興を願い、市民の元気を取り戻すため、日本の南西部、四国の高知県で生まれ ました。 日本に存在する祭りとしては、70年という歴史は短く、新しい祭りといえます。さらに高知県は日本の47都道府県の中 でも人口が3番目に小さな県。つまり、日本の中でも決して大きくない地方の、新しい祭りです。  

今、日本国内でよさこい祭りは全国各地、200箇所以上で開催されており、日本だけに留まらず世界29か国でチームが発足、3か 国でもよさこい祭りが開催されたりと、よさこい祭りが世界で盛り上がっているのには、理由があります。  

ルールが2つしかないからです。 

ひとつめは「鳴子」と呼ばれる楽器を手に持ち、鳴らしながら踊ること。高知の伝統的な農具が元になっています。  ふたつめは、高知県の民謡「よさこい節」を使うこと。とはいっても、伝統楽器や楽譜に縛られることはありません。 

自由な音色とアレンジメントで、すべての参加者がクリエイターとなって、斬新な楽曲を産み出すことができます。  この2つを守れば、あとは自由。音楽も振付も衣装も、創造力を発揮して作れば良いのです。つまり、よさこい祭りは「伝統を重ん じる精神」と「創造への挑戦」と「尊重し合うコミュニティ」の融合体。日本人の心そのものだと言えます。  

多くの人を惹きつけながら、日本から世界に広がるよさこい。  

2024年8月の第71回よさこい祭りには、約190チーム・2万人の踊り子が参加し、100万人近い観光客が街を埋め尽くすと 予想されています。

カナダでよさこい祭りを開催する理由

カナダは多文化国家であり、様々な文化や伝統が共存しています。  

よさこいはその多様性を反映し、異なる文化を結びつける素晴らしい機会となります。  

『鳴子を握れば国境・文化・言語などの壁を超え、誰もが一つになれる』  

よさこいの素晴らしさは、よさこい節を奏で、鳴子を鳴らしながら踊れば、世界中の誰もが楽しむことができ、一つになれること。 よさこいは人々を笑顔にし、平和をもたらします。  

もう一つのよさこいの大きな魅力は柔軟性。異なる文化やスタイルを取り入れることができ、子供からお年寄りまで、幅広い 年齢層が楽しめる、それがよさこいの魅力です。そんなスタイルがカナダの多文化的な環境に適応しやすく、新しいアイデアや 表現を柔軟に取り入れることができます。現在、よさこいは日本を超えて世界に広がっており、海外でも多くの人々に愛されています。 

カナダを始め、北米に多くのよさこいチームが誕生しています。よさこいは文化交流を促進し、異なる背景や価値観を持つ人々が 一緒に楽しむ場を提供します。  

北米国際よさこい祭りを開催することで、異文化理解と友好関係の構築、そして地域コミュニティの活性化にも貢献します。 地元の人々や企業が協力して開催される祭りは、地域経済や観光にも好影響を与えることが期待されます。  

レスブリッジ市に北米を始め世界中の踊り子が集まり、それぞれの地域の魅力を詰め込んだ演舞を発表する。北米国際祭りでは、 踊り子やパフォーマーだけでなく、観客も一体となれる様な仕掛けを用意します。その手には鳴子が握られており、よさこいで カナダが、世界が一つになる。  

そんな夢の様な状況を、我々は現実の景色とし、人々に生きる喜びを北米国際よさこい祭りを通して感じてほしいと思っています。 北米国際よさこい祭りはその普及と交流を促進し、国際的なつながりを深め、カナダの日系社会の歴史の新たな1ページを創り 上げると信じている

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